権限 API

従来は、様々な API が独自の権限を一貫性のない方法で扱ってきました。例えば、通知 API は権限の状態の明示的なチェックと権限の要求を許可しますが、位置情報 API はできません（ユーザーが最初の権限の要求を拒否すると問題を引き起こします）。権限 API は、権限に関する限り、開発者がより良いユーザーエクスペリエンスを実装できるようにするためのツールを提供します。

permissions プロパティが Navigator オブジェクトで利用可能になり、標準の閲覧コンテキストとワーカーコンテキスト（WorkerNavigator — したがって、ワーカー内で権限の確認が可能）の両方で、権限 API 機能へのアクセスを提供する Permissions オブジェクトを返します。

このオブジェクトを取得した後は、Permissions.query() メソッドを使用して特定の API の PermissionStatus で解決されるプロミスを返すなど、権限関連のタスクを実行できます。 なお、状態が prompt の場合、ユーザーは機能にアクセスする前にプロンプトを確認する必要があります。また、このプロンプトの起動メカニズムは、特定の API に依存します。これは、権限 API の一部として定義されていません。

すべての API の権限の状態が権限 API を使用して照会できるわけではありません。 権限に対応している注目すべき API には次のようなものがあります。

• バックグラウンド同期 API: background-sync （常に許可されるべき）
• 圧力計測 API: compute-pressure
• 位置情報 API: geolocation
• ローカルフォントアクセス API: local-fonts
• メディアキャプチャとストリーム API: microphone, camera
• 通知 API: notifications
• 決済ハンドラー API: payment-handler
• プッシュ通知 API: push
• 画面起動ロック API: screen-wake-lock
• センサー API: accelerometer, gyroscope, magnetometer, ambient-light-sensor
• ストレージアクセス API: storage-access, top-level-storage-access
• ストレージ API: persistent-storage
• ウェブ MIDI API: midi
• ウィンドウ制御 API: window-management

Location Finder という簡単な例を用意しました。 例をライブで実行するか、Github でソースコードを見ることができます。

それがどのように機能するかについてもっと読むには 権限 API の使用を見てください。

Permissions

権限の照会や取り消しのためのメソッドなど、コアとなる Permission API 機能を提供します。

PermissionStatus

権限の現在の状態、および権限の状態の変更に応答するためのイベントハンドラーへのアクセスを提供します。

Navigator.permissions と WorkerNavigator.permissions 読取専用

それぞれメインコンテキストとワーカーコンテキストから Permissions オブジェクトへのアクセスを提供します。

• 権限 API の使用
• 権限 API を使用して、ユーザーがカメラへのアクセスを許可または拒否する頻度を検出する（英語）
• Notification.permission
• プライバシー、権限、そして情報セキュリティ